ふたごやま制作所ブログ

デザイン墓石『ITSUKI』建立・展示品紹介

ふたごやま制作所の山下です。
今回は北海道、滝川市の石材店『株式会社山崎石材』様が施工された、イツキシリーズ『カーム』をご紹介します。上台から石塔を通して抜けていく曲面が、緻密につくられています。香炉は回転式香炉が取り入れられており、すっきりとした印象を与えます。

株式会社山崎石材様ホームページ
http://www.e-ishi.jp/





デザイン墓石『ITSUKI』の建立・展示品の画像を募集しております。お墓の名前を消す作業等の画像処理は弊社にて行います。下記メールアドレスに画像を添付の上送信願います。

info@itsuki-tomb.com
10:20 | comments(0) | -

デザイン墓石『ITSUKI』建立・展示品紹介

ふたごやま制作所の山下です。
今回は岡山県笠岡市の『鳴本石材株式会社』様の展示品、イツキシリーズをご紹介します。左から『アクアライン』『オーロラ』『リーフ』です。いずれも曲面を多用した加工の難しいデザインですが、とても繊細に表現されており、リーフは不研磨部と研磨部の境が綺麗な曲線を描いています。

鳴本石材様ホームページ
http://www.narumoto.co.jp/



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デザイン墓石『ITSUKI』建立・展示品紹介

ふたごやま制作所の山下です。
今回は島根県安来(やすぎ)市の石材店『有限会社 本多石材店』様の建立品、イツキシリーズ『スカイライン』をご紹介します。空の輪郭をイメージしながらデザインしたスカイライン。ボリューム自体はシンプルながら細かな造形、こだわりの曲面が独特の印象を与えます。

本多石材店様ホームページ
http://www.honda-boseki.com/
建立いただいたお客様の声
http://www.honda-boseki.com/ref/custom-voice-description/?seq=109



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デザイン墓石『ITSUKI』建立・展示品紹介

ふたごやま制作所の山下です。
今回は北海道、滝川市の石材店『株式会社山崎石材』様の屋内展示場にある、イツキシリーズ『フローラ1』をご紹介します。フローラ1とフローラ2は、2015年の6月にデザインが追加されたシリーズです。植物の芽吹きをモチーフとして、三次元の曲面を取り入れながらつくられた、柔和な印象のお墓となっています。

10:37 | comments(0) | -

『縄文的なるもの』

ふたごやま制作所の山下です。
今回はちょっとした読み物のご紹介をしたいと思います。建築家の白井晟一氏が1956年に『新建築』誌に発表した「縄文的なるもの」という著述です。白井晟一氏は、これにより建築界に巻き起こった「伝統論争」の渦中の人となりました。少し難解かもしれませんが、ものづくりの本質が込められているように思います。時間のある方は是非ご一読ください。

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西洋人が20グラムのダイナマイトで小鳥を射落とす.日本人は目を見張りつづけてきたのである.風は吹きまわってこの頃はヨーロッパもアメリカも日本ばやりだという.世界の創造的な建築の中で最上のものを発見してくれたり、インスピレーションと力の偉大な源泉だと称讃してくれる人もある.細い棒を鼻や顎の上に立てて見せるこまかい芸当が、拍手されているのでなければ幸だと思う.だがこれはバルバロアの反省の表現であるかもしれないし、もしまた商業主義の有用な素因として喝采されていることだとしても、それは畢竟海の向う側のことである.しかし元来日本自身の伝統探求のオリエンテイションにははなはだ問題がある.伝統の表面に典型がうかぶのはやむを得ないが、価値概念として固定化し、その上情緒や繊細や簡素という感覚的皮相の墨流しを器用に移しとっては、これを日本的なものとしてノミナライズしてきたことはなかったか.そしてそれがいつの間にか形象性の強い弥生の系譜へ片寄った重点がかかり慣習化されてしまったということはないだろうか.
私は長い間、日本文化伝統の断面を縄文と弥生の葛藤において把えてみたいと考えてきた。一建築創作家としての体験である.ギリシャ文化におけるデュオニュソス的・アポロ的対立にも似た、縄文・弥生の宿命的な反合が民族文化を展開させてきたという考え方は、究竟では日本の個有な人間、歴史性に日本的形姿として定着させたアポステリオリなものの偏重への反省であり抗議である.さて流行するジャポニカの源泉となり、日本の建築伝統の見本とされている遺構は多く都会貴族の書院建築であるか、農商人の民家である.江川氏の旧韮山館はこれらとは勝手が違う建物である.茅山が動いてきたような茫莫たる屋根と大地から生え出た大木の柱群、ことに洪水になだれうつごとき荒荒しい架構の格闘と、これにおおわれた大洞窟にも似る空間は豪宕なものである.これには凍った薫香ではない逞々しい野武士の体臭が、優雅な衣摺れのかわりに陣馬の蹄の響きがこもっている.繊細、閑雅の情緒がありようはない.見物人がためつすかしつするような視覚の共鳴をかち得る美学的フィクションはどこの蔭にも探せないから.保護建造物には指定されないし、もちろんジャポニカの手本とはならない.それに機能といえばこの空間は生活の智恵などというものではない.逆算の説明は御免蒙るだろう.だから文化の香りとは遠い生活の原始性の勁さだけが迫ってくるのだ.けれども蛮人の家ではない.遠くは地方の一豪族であったか野武士の頭領であったか知らないが、近代戦術の創始者であり、すぐれた経世家として日本開運の契機を作った江川太郎左衛門よいう立派な武士の系譜をつないできた居館である.虚栄や頽廃がないのは当然だが、第一、民家のように油じみた守銭の気配や被圧迫のコンプレックスがないのは何よりわが意を得たものである.私はかねてから武士の気魂そのものであるこの建物の構成、縄文的なポテンシャルを感じさせるめずらしい遺構として、その荒廃を惜んでいた.最近は蟻害ことに激しく、余命いくばくもないといわれているが、「友よ、そんな調子でなく、もっと力強い調子で」と語ってくれるこのような建物は何とかして後世へ伝えたいものだと思っている.
縄文の原型、蓄積、持続の筋道に関する究明や、その強靭な精神の表現を完結した典型として発見しようという試みは往往附会に堕ちたことを知っている.われわれ創るものにとって、伝統を創造のモメントとするということは結終した現象としてのTypeあるいはModelから表徴の被を截りとって、その断面からそれぞれの歴史や人間の内包するアプリオリとしてのポテンシャルをわれわれの現実において感得し、同時にその中に創造の主体となる自己を投入することだといわねばなるまい.空海や時宗、あるいは雪舟、利休を思う時、私はそれらの人人や時代のうちに生きていた縄文的なポテンシャルの切迫した脈搏を感ぜざるを得ない.人と時代の生活・精神を普遍妥当なリアリティにおいて統一し、これを永遠なる価値に昇華させる力量は、あるいは個性や時間を超えたものであろう.それは企てがたい稀有かも知れない.だが、消長こそあれ、民族の文化精神をつらぬいてきた無音な縄文のポテンシャルをいかに継承してゆけるかということのうちに、これからの日本的創造のだいじな契機がひそんでいるのではないかと思う.

           ――「新建築」1956年8月号(8月25日発行)より 原文のまま

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いかがでしょうか。私は初めて読んだ時ほとんど理解できませんでした。
文中に「縄文と弥生の葛藤」とあるように、この文は「縄文」と「弥生」時代に創られたモノの対比からものづくりを見つめ直しています。土器を比較すればわかるように、縄文土器は過剰なまでの造形が施され、弥生土器は極めてシンプルで「用」を意識した造形です。
また、「伝統の表面に典型がうかぶのはやむを得ないが、価値概念として固定化し、その上情緒や簡素という感覚的皮相の墨流しを器用に移しとつては、これを日本的なものとして定型化してきたことはなかつたか。」とあります。伝統を固く重んじるあまり、伝統を典型と捉える域を越え「伝統は価値のあるもの」と定型化しているのではないだろうか?という白井晟一氏のものづくりへの疑問であり、伝統の表層だけを掬う、ものづくりへの痛烈な批判と言えるでしょう。

白井晟一氏がこの文を書いて50年、身の回りにあるものが定型だらけとなった現代こそ、改めて伝統を見つめ直し、モノの価値を追求することが必要なのかもしれません。
09:45 | comments(0) | -

デザイン墓石「ITSUKI」について





ふたごやま制作所の山下です。
今回は私が運営しているデザイン墓石「ITSUKI」について書かせていただきます。

イツキはお墓としての新しい形を追求した墓石です。自然の中にある様々な美をコンセプトとして形を創っていきました。親しみを持てるような柔らかな曲面の美しさをデザインの基調としています。

デザイン制作は、コンセプトからラフスケッチを描き、形を想像していきます。その中からピックアップしたデザインをCADで3Dモデルにおこし立体をチェックします。ラフスケッチによっては自分自身想像できないような曲面を持つものもあり、その場合は油粘土で造形しました。ラフスケッチを飛ばして油粘土から形を創ることもあります。

現在、イツキは17種の石塔と5種の外柵があり、今後も続々デザインを追加していく予定です。
より良い、より美しいデザインを追求していきたいと考えています。

デザイン墓石「ITSUKI」ホームページ
http://itsuki-tomb.com/
10:03 | comments(0) | -

3DCGの有用性について

ふたごやま制作所の山下です。
今回は3DCGについて書きたいと思います。以前自己紹介でもご紹介した通り、私は建築デザインを専攻していました。こと建築デザインではCGの有用性は非常に高く、ある意味必須のスキルと言えます。墓石業界においても様々な墓CADがありCGには馴染みがあるのではないでしょうか。
3DCGが普及する以前、建築家達が施主に提案する手法は模型とスケッチ(パース)が主で、人生最大の買い物と言われる家を、およそ実物からは遠い手法に依存するしかありませんでした。(それはそれで味があって好きですが)



この画像は私が設計し、3次元CADによってモデリングとレンダリングをかけたCGです。スケッチも図面もないので比較のしようもありませんが、間違いなくCGのほうが空間をイメージできるはずです。このように、建築事務所では施主との打ち合わせを重ね、「壁の色をもう少し明るく」「照明の位置を変えてほしい」といった要望をCGに反映させながら理想の空間へと近づけていきます。
素人であり、人生でも数少ない買い物となる施主にとって『明確なイメージの提示』は、円滑な打ち合わせを生むだけではなく、不安を取り除く要素にすらなり得ます。

CG制作にはPCや高価なソフトウェア、専門的な技術が必要となるのも事実ですが、デザインの世界において、CGの力は双方にとって重要なものとなっています。『お客様に実物をイメージさせ、理想に近づけていく』手法のひとつとしてCGの有用性は非常に高いと言えるでしょう。
10:08 | comments(0) | -

問題あるデザイン

最近「デザイン」という言葉をTVやネットで頻繁に見かけるようになりました。2020年、東京オリンピックのロゴや競技場のデザインは大きな注目を集めています。盗作(疑惑)やお金の問題など、悪いニュースばかりなのが残念ではありますが・・・。
ですが、悪いニュースであれ「デザイン」というものが注目されるのは良いことではないでしょうか。今回の件では画像転用や盗作などデザインの問題が一般の方々にまで認知され、デザインの良し悪しを考えるきっかけになったかと思います。

では良いデザインとはどんなモノでしょうか。ポルシェ911や落水荘が美しく洗練されたデザインなのは言うまでもありませんが、世の中には物議を醸す「問題ある美しいデザイン」も多くあります。

近代建築の巨匠であるドイツの建築家、ミース・ファン・デル・ローエは1951年に「ファンズワース邸」を設計しました。ミースが設計した最後の住宅(別荘)であり、近代建築の傑作として有名ですが、この住宅は人が暮らす上で大きな問題を抱えています。ガラス張りの外壁は断熱性が悪く、夏は暑く冬は寒い上に通風も悪い、とても人が住めるような住宅ではなかったそうです。工期も延び、ついには訴訟問題にも発展して、ファンズワース氏は住むことなく売り払ってしまいました。

しかし、鉄骨によって宙に浮いたような軽快さ、面で構成された純粋なデザインは、時代を越えて世界中で愛され、近代建築の傑作となりました。施主の理想からは程遠いが「問題ある美しいデザイン」と言えるでしょう。


このようにデザインには使いづらく・造りづらいデザインが必ずしも悪いデザインではない、という不思議な側面があります。私たちの身の周りにも使いづらいけれど愛着のあるデザインが多くあるのではないでしょうか。良いデザインとは、個人にとってその時々に左右されず、愛し続けられるデザインであると私は考えます。

19:22 | comments(0) | -